フロントダブルvsワンバイイレブン

1×11速のフロントシングルワンバイイレブンは使えるのか使えないのか?フロントダブルと比較してみました。1×12速ワンバイトゥエルブが主流となった今(2019年1月現在)となっては、旬なネタではないかもです。

■1×11速ワンバイイレブン SRAM NX

2018年式のSCOTT SCALE930-29er についてきたコンポはSRAM NX。1×11速ワンバイイレブン。フロント(30t)、リア(11-42T)、の組み合わせです。半年ほど乗った感想は、ギアが若干足りないです。山までの舗装路のアプローチ、山の中での荒れた激坂、重たいギアと軽いギアがそれぞれもう一枚ほしいという感じです。このあたりは前にSCOTT SCALE930-29er インプレ1でも触れてますね。

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1×11速ワンバイイレブンの一番重たい組み合わせはフロント(30T)・リア(11T)。ギア比は2.73です。これ3×10速時代でいうところのフロントアウター(42T)・リアトップから3枚目(15T)と大体同じギア比ですね。3×10速時代を思い返すに一番重たいトップギア(11T)は下り坂でなければまず踏み切ることができなかったと記憶してますが、多くの方は、2枚目(13T)は割と使えてたんじゃないでしょうか?

1×11速ワンバイイレブンの一番軽い組み合わせはフロント(30T)・リア(42T)。ギア比は0.71です。3×10速時代で例えるとフロントインナー(24T)・リアはローから2枚目(32T)のギア比と大体同じです。思いおこすに貧弱なわたくし目には、もう一段軽いインナー(24T) × ロー(36T)は必需品でしたね。この必需品、ギア比でいうと0.67でした。

ギア比の一覧

NX1_11.PNG  XT3_10.PNG

若干余分な組み合わせがあるけどギア比としては万人の要望に応えていた超ワイドレンジな3×10速を基準にして、1×11速ワンバイイレブンを考えてみると、物足りたいというのがわたくし目の感想です。

 

■2×11速フロントダブル SHIMANO XT

SRAMのGXイーグル以上のグレードの1×12速ワンバイトゥルブにすれば、すべてまるく収まるのですが、ギア廻りのコンポ一式にプラスしてリアホイールのHGハブをXDドライバーに変える必要があるため少々コスト的な敷居が高いです。ハブの形状がHGでもXDドライバーでもなくなってしまったSHIMANOのXTR12速も気になるところですし、2019年中にはでてくるであろうXTの12速はもっと気になります。ちなみにHGハブでOKなNXイーグルだとトップが(11T)なので、重たい方のギアが足りないと感じることは解消しません。そこで、つなぎのリリーフ登板、2×11速フロントダブルSHIMANO XTの登場です。フロントダブルに換装することで1×11速ワンバイイレブンの物足らなさを解消してみました。

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幸いにも、2018年式のSCOTT SCALE930-29erにはフロントディレイラーをつけるための台座が ”まだ” 準備されてましたから換装作業は簡単なことです。

フロントクランクは(34T・24T)のダブルを選択しましたので、一番重たい組み合わせはフロント(34T)・リア(11T)。ギア比は3.09となります。3×10速時代でいうところのフロントアウター(42T)・リア2枚目(13T)のギア比3.23に近づけることができます。

一番軽い組み合わせはフロント(24T)・リア(42T)。ギア比は0.57です。3×10速時代のインナー(24T) × ロー(36T)の0.67より一枚分軽くなっちゃいました。おおっ!これ、最弱お姫様ギアーだ。

ギア比の一覧

XT2_11.PNG  xt3_10

29erだとタイヤの径がおおきくなるので漕ぎが重くなります。わたくし目の感覚ではフロントに(34T・24T)と軽めなクランクを使うことで、3×10速で乗っていた26インチの時と大体同じ感覚にすることができるかと思います。

 

※参考:1×12速ワンバイトゥエルヴ SRAMイーグル のギア比

sramイーグル

フロント(30T)でトップ(10T)・ロー(50T) これが一番しっくりくるような気がする・・・。

というか、トップ側が(10T)になると、フロントシングルがグーっと身近で使いやすいものになるのかと。SHIMANO信者、でもXTRはコスパが悪いと思うので、できればXTでトップ側が(10T)になった1×12速ワンバイトゥエルヴ早くでないかなぁ。

 

 

 

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